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2023.01.23

第6回【健康増進コラム】冬に起こる不調は「冬バテ」だった?冬バテの効果的な予防法とは

みなさまは、「冬バテ」という言葉を聞いたことはありますか?
毎年冬になると、なんとなく体調が悪いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。


「冬バテ」とは
冬バテとは、冬に起こる体調不良のことを言います。
具体的には、頭痛・倦怠感・肩こり・意欲低下など夏バテに似た症状を起こします。
体と心のどちらか、あるいは心身両方に異変を感じるのが冬バテの特徴。
冬になると体調が悪くなる方は、まずはこの冬バテを疑ってみると良いかもしれません。

冬バテの症状チェック
□体がだるい
□気分が落ち込み、物事を楽しめない
□集中力が続かず、やる気がでない
□すぐにイライラしてしまう
□睡眠を取っても疲労感が抜けない
□寝つき・寝起きが悪く、眠りも浅い
□頭痛や肩こり、筋肉がこわばる
□食欲不振・胃腸のトラブル
□風邪やインフルエンザなどにかかりやすい
□温度差が激しい環境で生活している

冬バテの症状の中には「気分の落ち込み」「やる気や集中力の低下」が挙げられます。
これらの症状は冬季うつ・ウインターブルーなどとも呼ばれます。


冬バテはなぜ起こる?

「冬バテ」の大きな原因は、寒暖差だといわれています。

冬は夏に比べて昼夜の寒暖差が大きく、急激な気温の変化で自律神経が乱れることで体のいたるところに不調をきたします。自律神経とは、呼吸や体温調節、血流など体のバランスを整える神経のこと。

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、普段はこの2つの神経が上手くバランスを取りあうことで体が正常に保たれています。しかし冬になり気温が一気に下がると、自律神経が正常に機能しなくなってしまうことがあるのです。これが冬バテの正体だと考えられています。さらにこの寒暖差以外にも、冬はイベントごとが多く疲れやすい季節。蓄積した疲労による体調不良も、冬バテの原因の1つだと言えるでしょう。


東洋医学からみる「冬バテ」

冬バテは、西洋医学的には検査結果に異常がなく、病名としての診断はつきません。しかし、漢方では「未病」といって、こういった症状は”病気の前段階である”、と捉え、この段階での対策が重要と考えられています。「未病」の対策には、自律神経を整え、養生することが大切です。養生とは、日々の生活に注意して、健康の増進を目指すことです。すぐに薬やサプリメントに頼るのではなく、まずは自分の生活を見直してみましょう。


冬バテの効果的な予防法

①体を温めて冷やさないようにする
冬バテ対策として、最も大切なのが体を温めることです。気温が下がると体の血行は悪くなりやすく、血行が悪くなれば、頭痛や肩こり、腰痛などあらゆる不調を引き起こします。まずは血行が悪くならないように、体を温めることが大切です。湯船にゆっくり浸かることや、寒暖差から守るため、外出時の防寒を徹底するようにしましょう。特に首が冷えると体温調整機能が乱れやすいため、マフラーやネックウォーマーで首元をしっかりと守ることが重要です。

②適度な運動で筋肉をほぐす
寒い季節は、外での運動量が落ちてしまう人も多いのではないでしょうか。あまりにも体を動かさずにいると、筋肉が緊張状態になり、その結果血行も悪くなってしまいます。あまりハードな運動をする必要はありませんが、軽く汗ばむ程度に体を動かすことは大切です。ラジオ体操やストレッチなど、体をほぐす運動は健康にも効果があります。ゆったりとしたペースで体を動かすことで、副交感神経が優位になり体をリラックスさせることも可能です。運動量が落ちやすい冬だからこそ、意識的に体を動かすようにしましょう。

③バランスの整った食事をとる
日頃から栄養バランスに気をつけ、規則正しい食生活を送るようにしましょう。特に冬は、忘年会や新年会など食生活が乱れるイベントが多い季節。アルコールを摂取する機会も多く、体に負担のかかる食生活が続きがちです。暴飲暴食をしてしまった日は翌日以降を軽めにするなど、無理のない方法で調整するよう気をつけてみてください。また冬は体が冷えやすいため、体を温める作用のある食材を摂るのもおすすめです。具体的には根菜類やショウガ、ニンニクなど、これらの食材には体を温めてくれる効果があります。また寝る前にホットミルクを1杯飲むだけでも、ポカポカと体が温かいまま眠りにつけるのです。

④規則正しい生活リズム
冬バテの原因でもある自律神経の働きを整えるには、規則正しい生活を送ることが重要です。特に睡眠の役割は大きく、早寝早起きをすることで体の調子を整えることができます。冬の朝は寒くてついつい寝過ぎてしまいますが、お休みの日でも早めに起きるよう心がけましょう。

また朝起きた時、すぐに日の光を浴びるのも自律神経を整えるのに効果的です。朝日によりセロトニンという物質が活性化され、このセロトニンが心と体を元気な状態にしてくれるのです。

さらに朝日を浴びることで、体内リズムが整い夜はぐっすりと眠りにつくことができます。早寝早起きに努めるだけで冬バテになる確率を下げられるのです。


いかがでしたでしょうか。ここでご紹介してきた冬バテ予防は、健康的な生活の基盤にもなりますよね。実際に冬バテに心あたりがある方も「未病」から防ぐ東洋医学の考え方を意識して、健康的な生活習慣を身に付けていきましょう😊✨

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